「メッセは単なる展示会の枠を超えている」

諏訪圏工業メッセ25周年WEB企画の第二弾。インタビューにご登場いただくのは、諏訪圏工業メッセ第一回開催からご出展いただいている大和電機工業株式会社 代表取締役社長 原雅廣さんです。

インタビュー

原社長は、諏訪圏工業メッセが立ち上がる初期段階から深く関わっているとお伺いしています。その辺のお話からお聞かせください。

メッセが始まった2000年初頭、インターネットの普及やグローバル経済が伸長し始めた時代の中、市町村の枠を越えて諏訪地域の主産業である精密機械工業を皆で連携して発信して行こうという機運が高まる中、実際にそれを形にする象徴として メッセが出来上がったことを懐かしく思い出します。
その機運の中心に産官学金の有志が集った研究会「白雪会(しらゆきかい)」というものがありました。諏訪圏の錚々たる経営者たちも参加していました。私は当時30代後半でしたが、現業の傍ら下諏訪町商店街の活性化プロジェクトにも関わっていて、それがきっかけで、この研究会にも参加しないかと呼ばれたんです。

諏訪圏の6市町村がひとつにまとまるのは大変なことです。ご苦労も多かったと思いますが、皆さん、それだけ地域への熱い思いがあったんですね。

そうですね。それから『白雪会』をベースとした連携組織づくりの準備委員会が立ち上がり、私はその初期メンバーでしたが、最終的にはやはりメッセ運営のための組織を立ち上げようということになりました。それがいまの「NPO諏訪圏ものづくり推進機構」の設立につながっています。

まさに主催側としてメッセ黎明期をじかに体験していらっしゃるんですね。逆に出展社としての側面からは、ずっと参加されていて、どのような感想を抱いていますか。

メッセ第一回目のとき、会場内に沢山の会社がずらっと並んで出展されていました。それまで知らなかった会社が沢山あって、「東京の展示会と同じじゃないか」と直感的に思いました。よくある地方の展示会は工業系であっても物産展示風になってしまうんですが、このメッセには諏訪圏ならではのものづくりの広さと深さを感じました。
それ以降、出展しつづけていますが、当社の主業である製品群(エレクトロニクス)とメッセに数多く出展される企業の皆さんとは顧客ジャンル(精密機械)が違い、正直、受注という観点では、当社にとっては大きな効果は少ないです。
それでも、メッセに来られる県外企業、また出展されている近隣企業、地元から来場される方々との交流やコミュニケーションの機会は大変貴重で、お互いに『何をやっている企業か』を知る上での貴重な機会づくりとしては大変有効です。

メッセ出展の意義について、もう少し詳しくお聞かせください。

自分の会社だけのことを考えていると、その殻の中でメリットがあるかどうか考えがちだと思うんです。ビジネス展示会ですから、当然、仕事を受発注するとかそういうことがあってもいい。当社も決してゼロではありません。ただ、その枠を少し超えたところにメッセの特徴があると思います。例えば、会社OBの方が来てくれたり、同級生に会ったり、近所の人を見かけたり、家族連れや子供たちの団体が来たりする。私はいろんな展示会を見ていますが、メッセのような展示会は他にありません。出展社としてビジネス的なメリットも大切ですが、このような「地域の人たちに支えられて初めて会社というのは成り立つ」という思いからも、その意味でもメッセでの交流には意義があります。

最後に、これからのメッセにどのようなことを期待されますか。

繰り返しになりますが、メッセの特徴は単に商談の場だけでなく、多くの地域の方々が来場されることです。特に学生、児童の来場は他の地域の類似展示会ではまったく見られません。少子高齢化が進む中、将来の地域人材教育の側面から考えても大変有意であると考えます。
メッセは単なる展示会イベントでは無く、今後も諏訪の工業における産業プラットフォームとして、SUWAMO(NPO諏訪圏ものづくり推進機構)のほかの活動を組み合わせて多面的な特徴を持たせながら、通年で活動フィールドを広げてもらえればと思います。

■企業プロフィール

社 名
大和電機工業株式会社
所在地
本社 〒393-0043
長野県諏訪郡下諏訪町東四王5197
TEL 0266-27-7379 / FAX 0266-27-7925
主な業務内容
半導体、電子製品への機能めっき加工
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